鬼北町は、全国の地方公共団体の中で唯一「鬼」の文字が入る自治体です。この町は鬼ケ城山系の北に位置することから、古より「鬼北地域」と呼ばれており、平成17年1月1日に旧広見町と旧日吉村が合併したことで誕生した町です。
鬼ヶ城山系は鬼北町の名前のルーツでもあります。ここはかつて、『曽我物語』で知られる曽我兄弟の忠臣であった強力無双の「鬼王 段三郎」が主人を弔う為に籠っていた山とされており、その際に大岩で作った石の屋敷が鬼ヶ城といわれています。
この「鬼王 段三郎」には様々な伝承が残り、今なお鬼北地域の鬼伝説として語り継がれています。
鬼北町の山中で発見された中世の山寺遺跡『国史跡 等妙寺旧境内』は史跡として高く評価されており。この建立にまつわる伝説にも鬼王段三郎が登場します。



鬼北町には、町を象徴する2つのモニュメントがあり、人々を優しく見守っています。
【鬼王丸】
町全体を見下ろす位置にある鬼ヶ城山に古くから棲むと言われていた「鬼王丸」。現在は道の駅広見森の三角ぼうしに相棒の雉と共に鎮座しています。一見強面ですが、母親の「柚鬼媛」には逆らえず、町内外のイベントには鬼北町のPRの為、日々奔走しています。名前は「鬼王 段三郎」に因んだものとなっており、デザインと雛形作成は造形作家として知られる竹谷隆之氏によるものです。
【柚鬼媛】
慈愛に満ちた表情で幼き鬼王丸を優しく抱きかかえる「柚鬼媛」。「柚鬼媛」が鎮座する道の駅日吉夢産地がある日吉地区は、古くから安産祈願・家内安全を願う伝統行事が脈々と受け継がれており、その思いが具現化したかのようなモニュメントとなっています。名前は、愛媛県内一の生産量を誇る特産品の「柚子」の「柚」、そして「鬼北」の「鬼」、最後に山の守り神としてあがめられるのは女性であることから「愛媛」の「媛」の文字を組み合わせて名付けられました。



町を象徴する「鬼」をモチーフとした壁画で町を更に賑やかにしようと制作希望者を全国から募集しており、町内の店舗や倉庫の外壁等に毎年増える作品が道行く人々の目を楽しませています。



「全国から鬼よ集まれ!」を合言葉に、鬼に関連した造形物を全国から募集しており、FRP製、金糸、木製、陶器等、様々な素材を活かした、個性あふれる鬼たちが集まってくれています。応募された作品は、町内の公共施設や各地で開催するイベントの会場等で展示され、鬼の棲むまちの「鬼のまちづくり」をPRしてくれています。



『きじ』は日本で古来より食べられてきました。近年でも冬場に狩猟で捕獲したものを食べていましたが、里山等の環境の変化により、きじの生息数も減少し、現代では食卓に並ぶ機会が減ってしまいました。
鬼北町では「古(いにしえ)の味を食卓へ」を合言葉に急速冷凍等、現代の技術を駆使して古来より愛されてきたきじ肉の旬の旨味を年間を通して味わってもらうことを可能にしました。
きじ肉は低カロリーで高タンパク、必須アミノ酸やミネラルが豊富な食材としても知られており、鬼北を代表する逸品です。


寒暖差が激しい鬼北町の気候は、香りの強い良質なゆずの栽培に大変適していることから、昔から鬼北は「ゆずの里」とも呼ばれています。化学肥料等を使用しない特別栽培にも取り組んでいるので、皮から果汁まで安心して口にすることができます。
ゆずは、ポン酢やちらし寿司、スイーツ、化粧水、ゆず湯等、幅広い特産品に使われています。



